西湘バイパス(2)
こっぱずかしいので、サッサッと終わりにします。
真中から大きく曲がったタバコを口に加え、パッケージを戻すと内ポケットからライターを取り出し火を付けた。
彼にとって三つ目のライターになるこのオイルライターは、もう4年になる。
アルミをメッキで仕上げ、とても美しく風にも強い。
当時2ドル40セントで購入したオーストラリア製だ。
彼はそのオイルライターを確かめるように内ポケットに戻すと、売店に向かいゆっくりと歩き出した。
売店の中はドライブを楽しむ人達でにぎわっていた。
冬の色とはあきらかに違うパステルカラーの洋服が、春の訪れを告げているように感じ取れた。
人波をぬうように売店の奥に並ぶコーヒーの自動販売機の前に立ち、硬貨を1枚スロットに落とし込んだ。
紙コップに注がれた熱いコーヒーを一口含むと、こぼさぬよう注意しながら反対側の出口へ歩いた。
外に出ると自分の駐車スペースがちょうど正面に見えた。


